認知症高齢者へこういう対応はダメだ!介護施設職員の失敗談のまとめ

高齢者施設で働いていると、毎日いろいろな事があります。

私が働いているのはデイサービスという通所型の施設です。

先日、すごく困ったことがありました。

今日はその失敗談を踏まえて、認知症の方へこういう対応はダメだ!
という事をお話しますね。

参考になると嬉しいです。

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認知症高齢者さんが急にこんな事を言い出しました。

私が勤めている施設に、70代前半のおばあちゃんが利用しています。
この方、かなりの認知症です。

どのくらいの認知症かといいますと、

トイレで「ズボンを履いてください。」とお願いすると、
自分の踏んでいるトイレマットを手に取り、『これ?』というくらいの方です。

その方が、ある日突然、私以外の職員Aに向かって、

『私、この人と一緒になるかもしれない。』

と言い出しました。

ちなみに、私、女です。

その時、職員Aと私は顔を見合わせて、

「えっ?!」と思ったのですが、

認知症の方へは【否定してはいけない】という鉄則がありますから、

職員Aも私も、

職員A:「そうなんだぁ!おめでとう!良かったね!」

私:「そっか、じゃあ結婚するか!」

なんて、話を合わせてしまいました。

ズボンとトイレマットが分からないくらいの認知症の方ですから、
次の利用日は翌々日。覚えてないだろうと思っていました。

思っていたからこそ、話を合わせたわけです。

認知症高齢者を侮るなかれ!認知症の人はすぐに忘れるはウソ?

さて、翌々日の利用日がやってきました。

当然、忘れているだろうと思っている私と職員A。

いつもの通り、利用者さんをお出迎えし、朝の挨拶。

あの、おばあちゃんがやって来ました。

私を発見したおばあちゃんは、恋する乙女の表情。

「えっ?!覚えているの?」(←心の声)

と、こっちが困惑することに。

常に私を、熱い視線で見つめてロックオン。
私以外、何も目に入らないと言わんばかりの眼差し。
私を見つけては、席を立とうとしたり、目の前に障害物があろうとも
そんな物はお構いなしに一直線に私を目指し歩いて来るから、
まぁ、危ない。

高齢者施設で転倒事故はマズいです。
転んで骨折でもしたら、そこから寝たきりになる事も十分あり得ますから。

だから、私はなるべくおばあちゃんの視界に入らないように、
他の職員は、おばあちゃんが動くたびにそばでの見守りを余儀なくされました。

私がトイレ介助に入ると、襲われるんじゃないだろうかと思うくらいの自己アピール。
私あての電話がかかり介助を代わってもらうと、不穏になってしまう。

帰宅時間になり送迎車へ乗り込む時も、私の姿を見ると、

『あの人がいるからまだ帰れない。一緒に帰るから。』

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と、乗り込むのに一苦労。

私のところへ一目散に向かってくるおばあちゃんの気を、
なんとか逸らそうと、他の職員が話しかけると、

『私はあの人に用があるんだからっ!』

と、ほぼ怒る事のないおばあちゃんが怒る始末。

他の事は忘れるのに、どうして今回の事だけは忘れないのかは謎ですが、
とにかく憶えていて、常に私を目で追う日々が何日も続きました。

認知症高齢者の困った行動はこうして改善されました。

私も、他職員も大変困っていました。
毎回、目で追われる事がこんなに疲れることだという事も
初めて知りました。

でも、ある事をきっかけにおばあちゃんの恋心はウソのように
冷めていきました。

では、熱病のようなおばあちゃんの恋心がどのように鎮静化したのか?

それは、【真実を伝える】という事でした。

職員Aが、
「あの人は女の子なの。ここの職員さんだから仲良くするのは良いけど、
ここでだけ。それ以上の事はダメなの。」

と、おばあちゃんに真面目に話しました。

すると、おばあちゃんは

『あぁ、そうなの。』と納得?したようで、

それからは普通に戻りました。

なんか、あれだけ熱い視線を注がれていたから、少し淋しい感じがして複雑な気持ち。(笑)

時々、思い出したようにスイッチが入る時もありますが、

その時は、「一緒には住めないし、結婚もできない。だって私、女だし。結婚してるし。」
と、本当の事を全力で言うようにしています。

すると、そこでブレーキがかかるのか、今までのようにエスカレートする事はなくなりました。

認知症高齢者へこういう対応はダメだ!介護施設職員の失敗談のまとめ

今まで、認知症の人へは【否定してはいけない】を肝に銘じ対応してきました。

でも今回の件で、認知症だからといって何でも受け入れて、話を合わせてはいけない
という事を学びました。

・帰りたい願望のある認知症の方の気を逸らすための、

「車の準備が出来てないから、もう少し待っててください。」

・入浴拒否のある認知症の方に入浴してもらうための、

「ちょっと、手伝ってもらいたいので一緒に来てもらえますか?」

など、介護するうえで必要なウソ(←言い方悪いけど)は、大体すぐ忘れてくれます。

今回は【つかなくてもいいウソ】…本当は女なのに、その事実を伝えずに話を合わせた事。

を最初についたせいで招いた事態でした。

今後は、今回の経験を生かし、【つかなくてもいいウソ】で利用者さんに対応するのは止めようと思いました。

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